2008年1月 6日 (日)

絶景! 猫空ロープウェイ

 いよいよロープウェイの出発です。高度が上がっていきます。

Img_3275

 小高い山を昇っていくと、超高層ビル「台北101」が見えるではありませんか。
 台北の冬は曇り空が多いのです。しかし、この日の天気は晴れ。視界良好です。神様・仏様に感謝しなくてはならないほど、いい日和でした。

Img_3277_2

 途中駅「動物園内站」です。
 ロープウェイの上から眺めても、この台北市立動物園は大きいです。まるで山の中に動物園があるようです。

 思ったよりも結構急な斜面をロープウェイは昇っていきます。

Img_3278

 そして、いよいよこの絶景です。
 Beautiful! Wonderful!

Img_3281

 どうです? すばらしい眺めでしょう。
 次の角度からだと、台北101も遠くにしっかり見えますよ。

Img_3282

 そうそう、途中の駅名にもある指南宮も山にへばりつくように、ズドドドーンと建っています。大きな廟(びょう)です。

Img_3283_2

 言い忘れましたが、ここまで来る間にロープウェイは、1つのポイントで大きく曲がります。その曲がり方は直角と言ってもいいほどです。

 さあ、台北の絶景を楽しんだ後は、いよいよ終点です。

Img_3289

 終点・貓空站に到着です。お疲れ様でした。
 ロープウェイからの景色は楽しめましたよね。

 それでは最後に高度をお教えしましょう。
 ・動物園站   ・・・24.1m
 ・動物園内站 ・・・95.5m
 ・指南宮站   ・・・264.3m
 ・貓空站     ・・・299.3m
 約20分ほどで、全長4033mを275mも高く昇るんです。この20分間は十二分に楽しめます。

 大満足の貓空纜車(猫空ロープウェイ)でした。

Img_3268

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年1月 5日 (土)

猫空ロープウェイ

 猫空―「ねこそら」と書いて「マオコン」と読みます。昨年流行った映画『恋空』とは全く関係ありません。(笑)
 猫空は台北市文山区にあります。と言ってもわかりませんね。大都市・台北の南に位置する小高い山にあります。

 猫空は、お茶(特に鉄観音茶)の産地として有名なところで、付近には観光茶園が点在しています。

 「猫空」というちょっと変わったオシャレな地名は、福建語の「猫洞」から来たそうです。なんでもこの付近の渓谷の地質は、硬い部分と柔らかい部分があり、それらが渓流の侵食により、川底に猫の爪で引っかいたような穴をつくったそうです。それで「猫洞(孔)」と呼ばれるようになり、今では同じ発音の「猫空」になったということです。
 地名というのは意味があり、おもしろいですね。
 【参考H.P:「駆斜剃ゅン」http://www.tit.com.tw/page_j/food1_1.php?id=550&key=2&tit=%E6%82%A0%E3%80%85%E5%8F%B0%E6%B9%BE

 その猫空に、昨年2007年7月ロープウェイが開通しました。
 このニュースは開通した頃から知っていましたが、「途中で止まった」「故障した」「すごく並ぶ」などアクシデントを含め、マイナスの情報ばかりが入ってきていました。しかし、やはり乗ってみたいという気持ちが強く、今回の台北訪問では乗るのを楽しみにしていました。

Img_3267Img_3269










 MRT木柵線で終点・動物園站(「站」は「駅」のこと)へ行きます。そこから300m歩くと、左上のような「猫空纜車(猫空ロープウェイ)」の動物園站が現れます。

 全長4.03㎞を20分ほどの時間をかけて登っていきます。それでななんと50元。日本円にして150~200円ほどの安さです。右上はその料金表です。

 箱根のロープウェイのように、途中に駅があるのも特色の1つです。動物園内站と指南宮站です。

Img_3270 その50元の切符も見てみましょう。切符というより、SUICA(スイカ)やPASMO(パスモ)など日本の電車のカードと同じようでした。
 そのため当然、台北市内のバスやMRTで使える悠遊カードも使えるのです。本当に便利です。

 ロープウェイはフランス製です。
 1台8人乗りです。では、そのロープウェイを見てみましょう。どうです? きれいでカッコいいでしょう。

Img_3271

 さあ、続きは明日。ロープウェイからの絶景をお楽しみください。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年1月 1日 (火)

古き善き日本人を台湾人に見る

 新年快楽! あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願い申し上げます。

 元旦ということで、今回の台北訪問での善きエピソードを一つお話ししましょう。 

Img_3100_7 リニューアルオープンした故宮博物院に行こうと、左の「福林國小」というバス停で待っている時のことでした。
 台北のバス停には、基本的に時刻表がありません。写真のように、広告とその裏にバス路線図(バスルート)があるだけです。
 妻と私の二人で、どのバスが故宮博物院に行くのか、バス路線図を眺めていると、一人の品の良いおばあさんが話しかけてきました。
 「どちらまで行かれるのですか?」
 きれいな発音の日本語です。私は答えました。
 「故宮博物院です。」
 「それなら304のバスで行きますね。」
 おばあさんは親切かつ丁寧に教えてくれました。思わず今度は私から話しかけてしまいました。
 「ありがとうございます。それにしても日本語、お上手ですね。」
 おばあさんは笑顔で答えてくれました。
 「日本時代にね。学校で習いましたから。」
 「えっ、そうだとすると、おいくつなんですか?」
 見るからに知的で品の良いおばあさんは、そんなに高齢には見えません。
 「78です。もうすぐ80ですよ。」
 「えーっ! お若いですね。そんな年齢には見えませんよ。」

 おばあさんは「日本統治時代(日本が台湾を植民地にしていた時代)」を「日本時代」とはっきり言いました。それも懐かしむかのように・・・。
 おそらく彼女は優秀な子どもだったのでしょう。日本語の発音もきれいで滑らかでした。一瞬、日本人のお年寄りかと思ったほどでしたから。

 そうした会話をしている最中、255のバスが走ってきました。
 すると、おばあさんは急に手を挙げ、言いました。
 「あのバスも故宮に行きますよ。」
 台湾のバスは、バス停にただ待っているだけでは止まりません。タクシーのように手を挙げないと、走り去ってしまいます。
 おばあさんは私たち二人のために255のバスを止め、さらにドアが開くと、運転手に道から中国語で話し始めました。どうやら私たち二人の日本人が故宮博物院に行くので、ちゃんと降ろしてやってほしい、と話しているようでした。
 バスに乗り込んだ私たちは、バス停に残っているおばあさんに向かって「ありがとうございました。」「謝謝您。」とお礼を言いました。
 あばあさんは笑顔で手を振ってくれました。

 台北を訪れて2日目の朝。名も知らぬおばあさんの善き行為に、気分をよくして、故宮博物院に向かうことができました。
 親切な台湾人のおばあさん。きれいな日本語を話す台湾人のおばあさん。その姿に、古き善き日本人の面影を見た想いを、私はしました。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年12月15日 (土)

MRTの車内放送は4ヵ国語

 毎朝、JR中央線を使って通勤しています。
 その中央線。最近、とみに新型車両が増えてきました。新型車両が導入されたのは、昨年2006年暮れです。それが一年足らずで、旧車両の方が珍しい存在になりました。

 新型車両に乗って、「へぇー。」と思ったことの一つに車内アナウンスがあります。
 車内アナウンスの声は女性で、録音されたものです。この録音された声に「へぇー。」と思ったわけではありません。「へぇー。」と思ったのは、日本語の後に続けて英語のアナウンスが入ったからです。
 かつて鉄道で英語のアナウンスといえば、新幹線くらいしかありませんでした。それが今や中央線まで・・・。東京もようやく国際的になった?・・・ので?・・・しょうか???

 ところで、台北のMRTの車内アナウンスは2カ国語どころではありません。なんと4カ国語です。日本と同様に、「次の停車駅名」をアナウンスします。その内訳は次です。

 まず中国語(北京語)。次に台湾語。3つめは客家語。そして4つめが英語です。例えば「士林」を「シーリン」「スーリン」など微妙に発音します。そのため、音の違いはわかってもどれが中国語でどれが台湾語でどれが客家語なのか、全然覚えることができません。

 4カ国語もあるということは、国際都市と言いたいところです。が、それだけ民族の歴史が複雑でもあるといえるのです。これについては、またの機会にいたしましょう。
 いずれにしても、MRTに乗って4カ国語の駅名を聞くのはおもしろいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月 4日 (日)

MRTという乗り物

 考えてみたら、「MRT」という乗り物について書いたことがありませんでした。
 MRTとは、調べたところ「Mass Rapid Transit」という英語の略でした。意味は「大量高速輸送」といったようなものです。(参考HP:「台湾黄昏地帯 乗車ガイド 〈台北捷運編〉http://www.ilha-formosa.com/traf030.htm

 このMRT、中国語では「捷運(ジエユン)」と言います。日本人の大人でも、この漢字は読めないでしょう。ましてや意味のわかる人は、まずいないと思います。まあ、そんなことは置いといて・・・。

Img_0871_2 これだけでは、まだイメージがつかめないですよね。私は初めてMRTを目にした時、モノレールかと思いました。道路の上空を電車が走っていたからです。でもよく見たら、モノレールではありませんでした。でも、電車でもないのです。東京でいうと、新交通「ゆりかもめ」に似た雰囲気です。実際、MRTに乗ってみましたら、途中から地下鉄になりました。
 というわけで、ここで結論! MRTとは地下鉄とゆりかもめの親戚と言ったらいいでしょうか。それを念頭に置いて、写真を見てください。少しイメージがわきましたか。

Mrt このMRTは、台北市内を縦横に走っています。きれいで乗り心地もよく、たいへん便利な乗り物です。車体には時に広告をつけたものも走り、楽しませてくれます。右は、偶然目にしたスヌーピーのMRTです。

 駅もきれいで美しく個性的かつ近代的な造りをしています。建築家が力を入れて、各駅を作ったことがよくわかります。

Img_2314  では、今回は地下鉄駅「古亭(クーティン)站」のホームの様子をお見せしましょう。理由はよくわかりませんが、ホームの天井からなにやらわからぬオブジェが吊るされているのがわかりますね。

 日本の電車の駅にも、このような余裕がほしいなあ、と思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月28日 (日)

スイカ、パスモより早かった悠遊カード

 今朝、TBSの『がっちりマンデー』を見ていたら、スイカとパスモの便利さ、すごさについて紹介していました。今や単なる電車を乗るためのカードではなく、 買い物でポイントを有効に貯めるカードとしての機能も合わせもつ、という話でした。

 でも、もとは何といってもJR,その他の私鉄、バスをカード1枚で乗り降りできる便利さにあります。つい最近(9月末)、私が毎日使っている八王子の京王バスでも、ようやくスイカやパスモのカードが使えるようになりました。
 正直、これで一歩台湾に近づいたと思いました。

Img_2212

 「えっ?」と思った人もいるかも知れません。「台湾の方が早いの? 台湾にもスイカやパスモがあるの?」と思った人もいるでしょう。
 実は、そうなのです。台湾の方が日本より早く、カードで1枚でMRT(地下鉄・モノレールと思ってください)とバスの乗り入れができていました。このカードを「悠遊卡(Easy Card)」と言います。左の写真がそれです。

 2004年(平成16年)。台北に暮らし始めて、このカードの存在を知り、即買いました。
 ガイドブックだったでしょうか。悠遊カードはMRTの駅やコンビニでも売っているという情報を手に入れたので、さっそく近くのコンビニに行きました。
 「MRT、バス、プリペイドカード……」
 暮らし始めてすぐで中国語も全く知らず、下手な英語もどきで話しました。当然のことながら、店員は私が何を言いたいのか、理解できませんでした。

 結局、しばらく後、MRTの駅で上の悠遊カードを購入しました(どうもコンビニはお金を補充することはできるのですがカード購入はできなかったようです)。
 スイカと同じデポジットカードで、まず500元でカードを購入します(うち100元はデポジットで400元が使えます)。そうすれば、あとはMRTの全路線。それと市内の全てのバスをこのカード1枚で乗り降りできるのです。
 現在は変わったようですが、当時はMRTを降りた後、すぐにバスに乗ると、バスの料金が割引されるというサービスもあり、便利で割引が利き、たいへん重宝しました。

 こんな便利な生活をした後、東京に戻ってきたのです。JRはスイカ、バスはバスカード、私鉄はパスネットというバスカードと同様のプリペイドカード・・・本当に東京は不便でした。

 今、ようやく東京も台湾に近づいた気がします。

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2007年8月27日 (月)

宜蘭民宿物語1 -宜蘭駅-

 宜蘭(イーラン)は台湾の北東にあります。台北からだと東南に位置します。今回は宜蘭やそこにあるペンション(民宿)のお話をいたしましょう。なぜかと言うと、前回、宜蘭のペンション(民宿)のおじいちゃんのことを書いたら、急に懐かしくなってしまったからです。

 昨年の旧正月2日(2006.1.30)。私と妻は宜蘭駅に降り立ちました。

Img_4767

 かっこいいレンガ造りの駅舎でした。見るからに日本統治時代の建物です。いや調べていませんが、まちがいなくそうでしょう。台湾には現在でもこのような歴史的な、重厚的な駅が数多く残っています。

 日本ではほとんどありませんよね。私の身近なところでは、東京駅くらいのものです。それと有名なのが、福岡の門司港駅でしょうか。この駅は多くの人が感動するくらい立派な駅です。でも立派ではないにせよ、もう少し歴史的な建築物は日本でも残してほしいと思います。

 さて、初めて宜蘭に来たので、駅周辺を散歩することにしました。小さな町で、道の両側には宜蘭名産の「鴨肉の燻製」などの土産物屋が並んでいます。中でもこの二つの店の名前がおもしろかったので、思わずシャッターを切りました。Img_4788Img_4787

 

 宜蘭の「不二家」です。(笑) これはお土産屋です。その隣はなんと「金玉堂」!(笑) すみません。声に出して言えません。

Img_4793Img_4799   小さな町ですが、「友愛百貨」というデパートがありました。旧正月のためデパートの入り口で、獅子舞の出し物をしていました。デパートの中の喫茶店で珈琲を飲み、ペンションに電話を入れました。

 ペンションのおじいちゃんと息子さんの二人が、駅に車で私たちを迎えに来ました。ペンションの方との出逢いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月17日 (土)

旧正月仕様のバスはピッカピカ! -台北ランタン祭②-

【小学3年生の「台湾 不思議・発見!」シリーズ No.21

 前回、「台北燈節(台北ランタン・フェスティバル)」についてのIさんの長い作文を紹介しました。あの作文の3日後。Iさんはまたしても興味深い作文を書いてきました。これまた長文ですが、台北の様子がよーくわかる作文なので、全文紹介しましょう。

2/14  ピッカピカ  〈3-2 I.M H16年度〉

 今日は天気がよかったので、家の前の光の川を見に行ってみる事にしました。仁愛路を一回で全部歩くのはむりなので、まず台北駅に行って三越の前から出ているあのかざりをいっぱいつけているバスに乗ってみる事にしました。乗ってみると豆電球ばかりではなく、ばくちくかざりなどがいっぱいぶらさげてありました。走る前は、いっぱいかざりがついていたので、とてもうれしくなったのですが走り出すと、まどのガラスに「しゃりん ちりん」となってけっこううるさかったです。/私の乗ったバスの運転手さんは金色のぼうしをかぶっていました。あんまりへんなぼうしをかぶっていたのでその人を見ても、屋台をひっぱっているおじさんだと思って、まさかあのバスの運転手さんとは、思いませんでした。だから、出発する時にとつぜん外にいたおじさんが運転せきにすわった時には、とてもびっくりしました。/光の川を見ながら、仁愛路を国父記念館まで行きました。八人の仙人とか乗り物とか十二支とか馬などなどほかにもたくさんいろんな物がありました。あしたは、もっと近くで見てみたいのであるいてまわろうと思います。先生もいつか見に行ってみてください。

 最初にバスについて、おもしろいことを言っていますね。まさにIさんの言う通りです。台北のバスやバスの運転手は実におもしろいです。

 ここでIさんが乗ったのは、旧正月だけに運行される旧正月仕様の臨時運行バスでしょう。でも、臨時運行のバスでなくても、旧正月は正月らしくバスの飾り付けをする運転手は結構います。旧正月だけではありません。クリスマスの時期など、運転手さんは赤い服や赤い帽子をかぶってサンタさんになります。そしてそのサンタさんの衣装を着たまま、バスを運転するのです。これには、「ここまでやるかああああ!」と驚きました。

Img_6105_2Img_6106_3

 写真を見てください。これは2月下旬。陽明山に花見に行った際に、たまたま乗ったバスの様子です。正月飾りが所狭しと並んでいます。大きなゆりの花、ランタン(小さな提灯)、エビや赤い魚(タイではないと思うけど)、赤い正月用の紙・・・。Iさんが乗ったバスはこんな雰囲気で、もっと派手だったんでしょうね。ちなみに、私が乗ったこのバスは「陽明山花季公車」といって、陽明山のお花見のための専用バス(臨時バス)です。

 とまあ、「台北燈節(台北ランタン・フェスティバル)」の話題から、ちょっとずれてしまいました。でも、バスもそれを運転する運転手もイベントを盛り上げているというお話なのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年2月12日 (月)

素敵な名前「博愛座」

 台湾に住んで、「これはいいなぁ。日本も真似した方がいい!」と思ったものの1つに、「博愛座」という名前があります。

 「博愛座」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか? 星座の一種? 劇団の名前? 実はこれ、電車やバスにあるプライオリティー・シートのことなんです。

 プライオリティー・シート―。「えっ、何それ? お年寄りや体が不自由な人のための座席の名前? 知らなかった」という人も多いでしょう。私も最初聞いてもわかりませんでした。お年寄りなどは今でも「シルバー・シート」と、最初、公共の乗り物に導入された時の名前を使っている人もいます。当然でしょう。「プライオリ……」など日常生活にない言葉なんですから。

 今、上で述べたように、台湾では、このプライオリティー・シートを「博愛座」と名づけています。私は一目見た時から、気に入りました。表意文字である漢字(文字に意味があること)のよさが、すごーくよく表れているでしょう。電車やバスの座席の上に、この「博愛座」という標示が絵とともに貼られているのです。漢字を知っている日本人なら、だれもが意味を理解し、納得するはずです。

Photo

Photo_3

 博愛―。この言葉から、席はすべての人のことを考えて、困っている人にゆずろう、という精神が見て取れます。だから、前回書いたように、多くの人がお年寄りや小さな子どもに席をゆずるのかもしれません。

 台湾での日常語は現在、中国語(北京語)と台湾語です。そのため、英語は当て字で漢字に置き換えられます。例えば、「ハリー・ポッター」は「哈利・波特」という具合です。だからこの場合でも、「プライオリ……」を適当な漢字に当てはめてもよかったはずです。しかし、結果的には座席の意味を考えて「博愛座」にしたのでしょう。

 今、日本では何でもかんでも横文字をカタカナにして、それを使っています。でも、意味がなかなか通じません。昔の「シルバー・シート」は髪の毛が白くなるお年寄りをイメージして「シルバー」と名づけたのでしょうが、座席の意味からいって「博愛座」に勝るものはありません。

 交通関係の方にぜひ訴えたいと思います。これからは台湾を見習って、「プライオリティー・シート」を「博愛座」に改めてください。漢字の読める日本人ならだれでも理解する言葉ですから。

 あれ? なんだかおかしな文章になっちゃったなあ。でも、みなさん、そう思いませんか?

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年1月 8日 (月)

台湾は左側通行

【小学3年生の「台湾 不思議・発見!」シリーズ No.1】

 台北で生活して、私が長い間、慣れなかったものってなんだかわかりますか?

 それは食事でも言葉でもありません。ちょっと不思議なようですが、道の歩き方なんです。これは1年経っても慣れたとは言えないほどでした。

4/20  台わんで思ったふしぎ  〈3-1 K.S H17年度〉   

 台わんでは、車の走るむきがはんたいでした。ぼくが、びっくりしたのは、はじめて台わんにきた時に、日本で「右左右。」とおぼえてたけれど、お母さんが台わんは、「左右左だよ。」とおしえてくれたのでびっくりしました。

 そうなんです。台湾は左側通行なんです。ですから、車を見るときは「右見て左見て、もう一度右を見て」という日本とは、反対なんです。言葉では簡単ですが、これが実にむずかしいです。台湾の町を歩いていて、左側の確認が悪く、急に車が飛び出してきて、ヒヤッとしたという経験をした人も多くいることでしょう。

 左側通行ということは、車は道路の右側を走ります。そのため、車のハンドルはすべて左側につきます。

4/23  車のハンドル  〈3-1 K.R H17年度〉   

 日本でぼくは家の車をつかってあっちこっち行きました。ママと二人で行くことが多いです。ウンテンシュが右にすわってぼくは左にすわります。台わんの車はハンドルが左でした。すわってる人が右でした。ぼくはそれがふしぎだなーと思いました。

 ねっ。3年生も最初は不思議に思うんです。車のハンドルの位置がみーんな日本とちがうのを。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年1月 5日 (金)

祝! 台湾高速鉄道

 2007年(民國96年)1月5日。今日、台湾は記念すべき日となりました。つ、ついに、待ちに待った台湾新幹線が開業したのです。

 今朝7時。台北発高雄行きの第1号が運行しました。「台湾高速鉄道」とよばれる「台湾新幹線」は日本の新幹線技術が生かされています。日本の新幹線技術が海外で初めて採用された世界最大の民間鉄道プロジェクトです。それが、この台湾の地で花開いたのです。

 台湾の2大都市、台北-高雄間(345km)を結ぶ鉄道は、もちろん今までもありました。台湾を縦断する速い鉄道は、「自強号」とよばれる特急列車でした。それですと、台北-高雄間は4時間かかりました。私も旅行で何度か自強号に乗りましたが、高雄や台南から帰ってくる時は本当に長くて疲れました。それが、この新幹線ではたったの90分(1時間30分)でOKとなりました。今までと比べると、本当にあっという間です。

 少し専門的な話をしますと、車両は東海道・山陽新幹線を走る「のぞみ700系」をベースにした「700T型」12両編成(定員989人)で、純白のボディーに鮮やかなオレンジと黒のラインが入り、なかなかカッコいい車両に仕上がっています。【参考文献:2006年12月31日付『産経新聞』】 

 台湾高速鉄道は、本当はもっと早く開業するはずでした。私も台湾駐在時代に乗れるものと期待していました。が、1年延び2年延びといった具合で、今日に至った次第です。

 それにしても、台湾です。開業した今日。早くも利用客が騒いでいました。切符はこの3日分はすでに完売済みとのことですが、切符販売のコンピュータシステム上のミスで、1つの席を2人に売るなどのダブル・ブッキングが相次いで起こったようです。はたして明日は大丈夫なのでしょうか?

 時速300kmを出す台湾高速鉄道。切符販売も運営も、早く列車のようにスムースに動いてほしいですね。

 

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年11月11日 (土)

おもしろい黄色のタクシー!

Gazou_152  この写真を見てください。

 道の両側に黄色い車が並んでいますね。これはみーんなタクシーです。台湾のタクシーは、全部黄色い色をしています。だから、すごく目立ち、探すのに苦労しません。便利です。また、台北は東京などよりもタクシーが多く、町を歩いていてつかまえるのに、これまた苦労しません。

 タクシーの車種はいろいろありますが、トヨタのカローラは結構多かったです。日本と違って大型のタクシーは、まずありません。中型車が中心です。

 値段も安く、初乗り1500mで70元(約250円)。その後300mごとに5元ずつ上がっていきます。もちろん、メーター制です。

 なのに、地方に行くと、そうではないタクシーがあります。観光客をだますのです。私も台中に旅行に行った時、そのようなタクシーに乗ってしまいました。メーターがあるのに使わず、少し高いお金を払わされました。文句を言ったのですが、通じませんでした。基本的に、台北でもきれいなタクシーは安全です。汚いタクシーは危険性が高いです。タクシーを止める時は、見た目がきれいか汚いかで選んでいました。海外で生活し、自分の身を守るためには、時にこんな些細なことも必要なのです。

 しかーし! 多くの台湾のタクシーは安全で、運転手は親切です。

 こちらが日本人だとわかると、ラジオのスイッチをすかさず日本の歌が流れる局に変える運転手もいますし、カーステレオのテープを日本の演歌にする運転手もいます(笑)。変わったところでは、日本語の歌をテープでかけ、自ら歌う運転手もいました。そのときは仕方がないので、乗っていた友人たちといっしょに歌いました。タクシーの中がにわかカラオケルームになりました(笑)。

Img_6066Img_6068 カラオケといえば、完全にカラオケ設備完備のタクシーに乗ったこともあります。女性ドライバーでしたが、日本語のカラオケをバッチリ備えていました。写真をよく見てください。メニューもしっかりあるでしょ。この時も、もちろん歌って家路に着きました。

 そうそう。大事なことを忘れていました。日本のタクシーは、ドアの開閉が自動ですが、台湾は違います。自分でドアを開け閉めしなくてはいけません。自分でもおかしかったのは、台湾に来た当時、タクシーを乗ろうとして止めた後、ドアを開けずにしばらく立っていたことです。運転手に開けろと催促されて、ようやく気づきました。反対に、日本に帰ってきて、タクシーに乗ろうとしてドアを開けようとしたことが2度ほどあります。台湾のタクシー生活が身についてしまっていたんです。

 習慣って実におもしろいものだ、ということが、タクシーを通してわかっていただけたらうれしいです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年10月29日 (日)

阿里山への旅Ⅱ:阿里山森林鉄道

    阿里山は台湾の中南部(嘉義県)ある高山です。高山といっても1つの山ではなく、18の山々を総称して「阿里山」というのです。日本の「八ヶ岳」のようなものですね。一番高い山は大塔山で標高2663mあります。ここは現在、「國家風景區(国定公園)」に指定され、なかでも1400haが「阿里山國家森林遊樂區(レジャー区)」とされています。

Img_1476Img_1490 この阿里山には台北から鉄道で嘉義まで行き、そこから「阿里山森林鐵路(鉄道)」という登山鉄道に乗り換えて登っていきます。右の写真は、その森林鉄道の 写真です。昨年の夏、私が乗った列車 です。

 阿里山森林鉄道のおもしろいところは、ちょっと珍しい小さな客車・・・もありますが、列車が走るコースとその風景にあるでしょう。次はそのことをコンパクトにまとめている文章です。

 阿里山への最も便利なアクセス手段は登山鉄道です。海抜2000m余りを登って行くにつれ、熱帯林、亜熱帯林、温帯林と次第に林の様子が変わって行く光景を鑑賞することができます。また、独立山の三度目の切り替え地点で、「8」の字形に進んだり、最初の分岐点で「Z」型に進んだりする珍しい列車の運行は必見に値します。【林務局嘉義林区管理処発行パンフレット】

 海抜30mの嘉義站(駅)を出発して、海抜2216mの阿里山站(駅)まで、全長71.4kmをゆっくりゆっくり走り登っていくのです。約3時間半もの長い時間をかけて登っていきます。

Img_1477Img_1480Img_1487Img_1498 パンフレットにあるように、嘉義は熱帯にあります。最初は熱帯らしい椰子(ヤシ)の木が見えますが、登るにつれて植生が変わっていきます。椰子の木と亜熱帯・温帯らしい植物が同居する景色に変わり、茶畑が現れるようになります。そして終点の阿里山站(駅)付近になると、肌寒くなり、ヒノキの林の中を列車はゴトゴトと走っていきます。

 列車の走るコースは、高い山を一気に登るため、山をぐるぐる回り(三重スパイラル線。これが「8の字」)、箱根登山鉄道のようなスイッチバックを4回もして(これが「Z字」)終点まで行きます。鉄道ファンにはこたえられない鉄道です。ちなみに、この鉄道を開発して敷いたのは日本人です。【参考文献:『個人旅行6 台湾』(昭文社・2003年1月1版)】

 どうですか? みなさんも阿里山森林鉄道に乗ってみたくなったでしょう。

《追記》上記の標高・距離は、「阿里山號特快車票」(切符)の裏に書かれている「阿里山線路圖」の数字を参考にしました。しかし、手元にある日本のガイドブックでは、「標高差2244m、距離72.5㎞」「標高30mの嘉義から、2160mの阿里山まで」などと数字が違っています。・・・数字は正確でないと困りますね。

 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

阿里山への旅Ⅰ:Hさんからの手紙

 先週、台北日本人学校の教え子から手紙が届きました。

 ・・・略・・・。中秋節の連休に阿里山に行って来ましたー。最初の日は、台南へ行きました。・・・略・・・。次の日阿里山へ行きました。森の中を散歩しました。なんだか屋久島に、にているなぁ・・・と思っていたら日本人が作った森でした~。そのまた次の日、日の出を見に行くため朝3時に起きました。とっても寒かったけど、日の出はとってもきれいでした。阿里山鉄道で帰りました。とっても楽しかったです。!!・・・略・・・。   〈小4 H.M〉

 手紙には、台湾の名勝・阿里山への旅の思い出が綴(つづ)られていました。短い内容ですが、ここには阿里山のさまざまな要素が上手に書かれています。Hさんの作文をもとに、4回に分けて「阿里山の旅シリーズ」をお届けします。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年9月 6日 (水)

「台湾桃園国際空港」誕生?!

 9月6日(水)。本日、秋篠宮家の紀子さまが、めでたく男児をご出産されました。

 同じくこの日。台湾の「首都空港」として「台湾桃園国際空港」が誕生しました。この空港は、台北の郊外である桃園県にあります。だから、この名称がつけられたのです。

 しかし、実は、この空港。誕生と書きましたが、ずっと以前からそこにあったのです。くわしく言うと、「首都空港」として使われていた「中正国際空港」の名前を変えただけなのです。ですから、名前以外はなーんにも変わっていません。

 では、なぜ名前を変えたのでしょうか? 疑問をもつ人もいるでしょう。ちょっとむずかしいですが、聞いてください。

 「中正」とは、「蔣介石(蔣中正)」のことです。この「蔣介石」は台湾の初代総統です。そのため、今でも台湾のあちこちに銅像があり、また道や建物などにもその名前がつけられているのです。

 「だったら、そのままで記念でいいじゃん!」なーんて声が聞こえてきそうです。ところがどっこい! そうはいかないのです。問題なのは、蔣介石が独裁者で台湾の多くの人々を苦しめた事実があることなのです。そのため、台湾の人たちの中には蔣介石を嫌っている人も結構います。

 私が知り合ったおじいちゃんは、その昔、蔣介石をはじめとする国民党に、何もしていないのに捕まり、拷問され、緑島という島の牢獄へ二十数年間も閉じ込められていたと言います。

 これはほんの一例ですが、このようなわけで「蔣介石」に関係する名前が、空港だけでなく、いろいろなところで改称されつつあります。現総統である陳水扁氏は、1996年、台北市長時代に、総統府前の大通りを「蔣介石の長寿を祈念する」という意味でつけられた「介寿路」から、台北近辺に住んでいた先住原住民名にちなんで「凱達格蘭(ケタガラン)大道」と変えました。また今年の3月には、総統府を「介寿館」から「総統府」に正式に改名しました。【参考文献:2006年9月6日付産経新聞】

 「台湾桃園国際空港」改称の裏には、こんな歴史があるのです。

 《追記》今日、「台湾桃園国際空港」に降り立った人の話では、機内アナウンスではしっかり「台湾桃園国際空港」と言っていたそうですが、空港に降りてみると以前のままの「中正国際空港」という看板・標示が残っていたそうです。大雑把な台湾らしい???

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年9月 3日 (日)

町にあふれるバイク

 日本から台北に来た人がまず驚くのが、町にあふれるほどあるバイクです。

Gazou_143_1 老若男女(ろうにゃくなんにょ)、子ども以外ほとんど全ての台湾人がバイク(正確にはスクーターかな?)に乗っている、と言ってもいいほどです。台北の町の交差点にちょっとでも立っているとバイクがあちこちから集まってきます。

3_1 2人乗りは当たり前。お母さんが、バイクの前と後ろに子どもを乗せて走る3人乗りもよく目にします。私が驚いたのは、子ども3人を乗せて走る4人乗りのお父さんを見た時です(なんと!その方は知り合いでした)。

Img_2807 おもしろいのは、犬なんかも平気で乗せて走っちゃうことです。すごいでしょ。(左の写真参照)

 聞いた話によると、何でも世界で一番バイク密度の高い国が、台湾だそうです。ウソか本当かはわかりませんが、そう言われても納得するほど、町にはバイクが多いのです。どこへでも気軽に行けるバイクは、台湾人の足代わりなのでしょう。

 でも、そのバイクの多さに比べて、ガソリンスタンドはすごく少ないのです。日本と比べると、不思議なほど少ないです。台北に暮らし始めたころ、ガソリンスタンドをあまりに目にしなかったので、「ガソリンはどこで入れているのだろう?」と真面目に考えたほどでした。

 町にあふれるバイクは、台北の名物の1つと言ってもいいかもしれません。

| | コメント (2) | トラックバック (0)