阿里山観光の目玉の1つに、早朝の御来光(ごらいこう)があります。御来光とは、一般的に山の上から見る日の出のことを言います。
阿里山の観光客のほとんどが、森林散策とこの御来光を目的にやってきます。小4のHさんの手紙には「・・・次の日、日の出を見に行くため朝3時に起きました。とっても寒かったけど・・・」(「阿里山への旅Ⅰ」参照)とあります。そうなんです。朝早く起きて、日の出を見に行くのです。かく言う私も御来光を拝みに行きました。
Hさんは朝3時起床と言っていますが、8月に行った私もそのくらいの時間に起きました(3時半だったかなぁ)。阿里山に2泊したので、日の出は2日目、3日目と違うところで見ました。
阿里山で迎えた初めての朝(2日目)は、前日、ホテル(阿里山閣大飯店)で予約したワゴン車に乗って見に行きました。同乗していたのは、台湾人の年配の夫婦と若い日本人家族でした。確か4時過ぎだったでしょうか、真っ暗な山道の中をワゴン車は走って行きました。なんでも台湾で一番高い山・玉山(日本統治時代「新高山」と呼ばれた山・前回参照)に、できるだけ近づいて日の出を見るという話でした。




30分以上 、いや1時間近く乗ったでしょうか。夜が白々と明け、どこまで行くのだろうと思っていたら、山の中腹の道で車は止まりました。降りると運転手が、ここが日の出ポイントだと言います。少し疑っていたのですが、道には続々車が止まりだし、山の中腹がにわか観光地になりました。
きれいな青空を背景に、朝日が昇ってきました。阿里山での御来光です。時刻は朝5時35分頃でした。朝日はぐんぐん昇り、瞬く間に山を朝日で染め上げていきました。真夏の熱帯地方にいるのに、ここでは寒く、長袖のシャツの上にヤッケを羽織り、全部で計4枚も着こんでいました。それでもまだ寒いくらいでした。
日の出を見た後は、また来た道を戻りました。が、途中、前回書いた御神木を見たり、神秘的で雄大な枯れた御神木を見たりしました。・・・そして、その晩も夕食後早く寝ました。翌日、日の出を見に行くためです。
起床時刻は、前日と同じです。阿里山2回目の朝(3日目)は、鉄道で日の出を見に行きました。しかし、前日と打って変わってこの日は、シトシトの雨。ご来光は拝めないだろうなぁ、と思いながら駅に向かいました。
ホテルのすぐ近くにある沼平站(駅)に行くと、小雨にもかかわらず、もうすごい人です。150元で往復の切符「觀賞日出車票」を買って、ホームで列車を待ちました。待ちに待った列車に乗り込むと、もうラッシュのような状態です。25分ほどゴトゴト揺られ、日の出鑑賞のメッカ「祝山站(駅)」に着きました。
祝山・・・御来光にふさわしい実にいい名前です。駅には、この日の日の出の時刻と帰りの列車の時刻がでかでかと標示されていました。こんな山の上の早朝なのに、屋台はしっかり出ていました。さすがは、観光地です。
人の流れに沿って、坂道を登り、日の出スポットまで歩いていきました。しかし、やはりあいにくの天気。雨は上がったものの雲が厚く、この日は御来光を拝むことができませんでした。 でも、前日しっかり見ることができたので、個人的には満足しました。
阿里山への旅シリーズは、これでおしまいです。阿里山を知れば知るほど、日本とのかかわりが深いことがわかります。私の勉強不足ですが、「祝山」の名前や「御来光」観光も日本人と関係しているかもしれませんね。最後になりましたが、このシリーズを書くきっかけを与えてくれたHさんに感謝いたします。ありがとうございました。
《追記》最後にもう一つ。日本人にうれしい阿里山情報をお届けしましょう。
・・・特に3月中旬から4月上旬は花見のシーズンとなる。なかでも阿里山はサクラが有名。台湾のサクラといえば、日本のサクラとは印象が異なる濃いピンク色の南国種のものが多いが、阿里山はソメイヨシノや八重桜など、日本でもおなじみのサクラが咲く。特に美しいのが阿里山賓館あたり。・・・ 【『な~るほど・ザ・台湾』2005年4月号】
これは日本人が持ち込み、植えたと考えた方が自然な気がします。はたしてどうなのでしょうか。
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